「利家とまつ」2002年に放送された大河ドラマのタイトルです。加賀百万石を築いた前田利家とその妻のまつを中心に、戦国群像を描いたドラマで、当時はそのストーリーから大変話題となりました。劇中にてまつは物事を解決するときに「わたくしにお任せくださいませ。」という決めセリフを使用しており、その年の流行語にもなるほど。そんな激動の時代を強く生き抜いたまつが商品名の由来になっている〈F/ACSION〉のレインコート「MATSU」。今回は商品の魅力を余すことなく紹介していきます。

わたくしにお任せくださいませ。

この言葉の通り、「MATSU」はどのようなシーンでも活躍する優秀な商品です。一着あればどこでも行ける。控えめに言っても、です。形はひざ下までしっかりカバーしてくれるロング丈のコートで、カラーの展開はBLACKとSILVER GRAYの2色。どちらのカラーも落ち着いた印象で従来の派手目なレインウェアとは異なります。

レインコート/〈F/ACSION〉MATSU/¥22,000(税込)

SILVER GRAY も落ち着いた印象のカラーリングで、使いやすい色味。

「MATSU」の特徴的なデザインはウエストの部分にドローコードが付いているところ。このコードはただ単にフィット感を調節する役割を果たすだけでなく、シルエットに大きな変化をつけてくれます。コードを絞らなければゆったりとしたAラインのコート。反対にコードを絞るとウエストが締り、すっきりとした洗練された印象に。コードを絞ることで、背中のベンチレーションもより際立ちます。個人的には絞って着用するのが好みです。

168cm、Lサイズ着用

生地は3層構造の極薄メンブレンを使用しています。この生地はブランドのために開発されたもので、長い間大手アパレルブランドを担当してきたメーカーだからこその、こだわりがたくさん詰まった生地です。雨に打たれても濡れないことはもちろん、内側の湿気を外側に排出する優れた透湿性も兼ね備えた優秀なもので、常に衣服内を快適な状態に保ってくれます。通常のレインコートは雨を防ぐことはできますが、通気性という観点は大きく劣ります。自身の体から発せられる汗や湿気を外に逃がすことが出来ないためコート内部の湿度が高まり、肌にべたつき不快な状態に陥ってしまうのです。この生地は優れた防水性と透湿性を備えているため、外側からも内側からも濡れることはありません。

ユニセックスで着用できるデザインもうれしいポイントです。サイズの展開もXSから2XLまで、なんと6サイズもあります!背の大きい方も小さい方も必ず自分に合ったサイズが見つかりますよ。例えば家族でそれぞれ購入してお揃いでもいいし、一着買って男性はぴったり、女性は大きめに着る、なんてのもおすすめです。

また「MATSU」はパッカブルになるため容易に持ち運ぶことが出来ます。本体の左のポケットに畳んで収納できるため、付属の袋も必要ありません。パッカブルで持ち運べる商品はたくさんあるけれど、たいてい別の袋に入れますよね。その袋をなくしてしまった、なんてよくあると思います。この仕様も老舗メーカーならではの気の利いた嬉しい気遣いですよね。

まつは劇中では夫を支える献身的な妻として、一方では現代の女性像のように一家を先導する強いリーダーとして描かれていました。そんなまつを商品名にとった「MATSU」は、クローゼットにあれば助かる一着で、コーディネートの主役にもなるような逸品です。どちらの"まつ"もまさに「わたくしにお任せくださいませ。」ってことですよね。ぜひ。

  • 株式会社前垣

    株式会社前垣

    前垣の創業は遡ること、1914年。 拠点は北陸の石川県金沢市。 北陸といえば雨や雪が多いことで知られるが、 金沢市では1年の降水日数は約185日と言われている。 つまり一年の約半分は雨と共に暮らしている地域なのだ。

Text & Photo:
宮﨑涼司

人一倍、服が好きなCRAHUGのジャーナル担当。給料のほとんどをファッションへ投資する。好きなメディアは「AWW MAGAZINE」と「NEUT MAGAZINE」。

Date: 2021.10.19

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