巾着のルーツを調べると江戸時代にさかのぼります。身軽な装いが”粋”とされていた江戸時代には腰に巾着をぶら下げ、小銭や火打石を入れて手ぶらで歩くのが主流だったそう。現代においてもキャッシュレス化が進み、スマートフォン一つあれば旅行にだって行ける時代になりました。身軽になって小さいバッグを持ち歩く人を街で多く見かけるように。気づかぬうちに、こうして時代はまわりまわっているのだなと痛感するばかりです。世の中に数ある巾着バッグの中でも、これ以上の物は生まれないと、〈LIVERAL〉の企画を担当する大田さんはそう語ります。そんな〈LIVERAL〉の巾着型バッグ「ENJYU Ⅱ」を紹介していきます。

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巾着に何を入れる?

個人的に感じる巾着型のバッグの嫌なところって、開けづらいところかと思います。取っ手部分を引っ張って口を閉める。取っ手部分を緩めて口を開けてモノを取る。開ける、閉める、どちらの動作にも両手を使わないといけないのです。これって意外とめんどくさい。両手が開いているシーンなんてそうそうないし、そもそも両手で引っ張っているから、そのまま中のものが取れないですよね。そんな不満を解消してくれるのが、この「ENJYU Ⅱ」です。この商品の最大の特徴といっても過言ではないでしょう。この巾着型バッグ、片手で簡単に開けることが出来るのです。

斜め掛けに使えば写真のように、片手で開けることが出来ます。些細なことですが、これ意外と便利なんです。片手でさっとスマートに中のものにアクセスできる。改札の前で定期が取れずもたつく、なんてことはもうありません。こういった小さなこだわりが積み重なり、〈LIVERAL〉というブランドが出来ています。

あなたは防水?それとも...?

〈LIVERAL〉のブランドの特徴は、生地によって選ぶことが出来るというところ。この「ENJYU Ⅱ」も同様に、Super water repellentと Hard meshという2つの異なる生地から商品が出来ています。

Super water repellentは完全防水の生地。柔らかく使い勝手もよく、誰でも手に取りやすい、ブランドの中でも人気の生地。その一方、Hard meshは少し玄人向けの生地かもしれません。皆さんが想像するメッシュと違いないので、バッグの中身が透けてしまいます。ただ夏場やレジャーシーンにはうってつけ。全体の色相が重くなりがちな冬のコーディネートにも、メッシュの軽やかさが入ると、こなれてみえますよ。皆さんの想像するメッシュと一つだけ違うのは、実は穴が開いていないというところ。穴の間に細かい糸が張り巡らされています。この仕様のおかげで、通常使われているようなメッシュ生地と比較して5倍以上も強度が増しているのです。ハードにタフに使えるメッシュの生地、ありそうでなかった、とても便利な代物です。

使う人のことを徹底的に考え作られた「ENJYU Ⅱ」。現代を生きる僕たちの生活に”最適なバッグ”といってもいいでしょう。きっと江戸時代にあったとしても、大人気であることは間違いないですが。

Text & Photo:
宮﨑涼司

人一倍、服が好きなCRAHUGのジャーナル担当。給料のほとんどをファッションへ投資する。好きなメディアは「AWW MAGAZINE」と「NEUT MAGAZINE」。

Date: 2021.12.03

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