日用品を見直す、暮らしを見直す。何気なく選んでいたものに理由を見つけて愛用する。自分を労わるもの。生産者に想いを馳せる。環境に優しいものを選ぶ。そんな選択の積み重ねが、暮らしに彩りをもたらしてくれるはずです。今年こそは、暮らしを、整えてみたい。

無添加の優しさを、あなたに

料理の文脈において特に聞かれるワードですが、何かと無添加が好まれる昨今の世の中。この前街中で偶然見かけたのは無添加アイドルというキャッチコピー。これが何を指しているのかは定かではありませんが、現代を生きる人たちにとって"無添加である事”は大切な要素なのかもしれません。この潮流はコスメ業界においても同様で、〈botanicanon〉はまさにその思想を体現しているブランドではないでしょうか。鹿児島の廃校をリノベーションした工場で作られるスキンケア商品のキャッチコピーは、「まるで、摘みたて、」というフレッシュさに溢れたもの。地産地消を目標にしていて、原料はすべて鹿児島県産というこだわりよう。加えてそれらは捨てられてしまうはずだった規格外品を使うなど、地球環境にも配慮されているのです。商品自体は(成分も含めて)シンプルで無添加ですが、それとは裏腹に沢山の価値が添加されたブランドなのです。

香りで気分を変えてみる

アロマテラピーなんて言葉もあるように、香りと気分の関係性は科学的にも証明されていて、もはや誰もその関係性を疑う人はいないのではないでしょうか。とある著名な作家は、仕事部屋、寝室、リビングなど部屋ごとに香りを分けていて、それぞれの香りを嗅ぐと勝手にスイッチが切り替わるようになっている、なんて話も聞いたことがあります。〈AROMA SELECT〉の「精油」も香りによって効用が異なり、例えば「kuromoji」であればリラックスや安眠効果があるように、原料の持つ成分によって精油の効用も変わっていきます。香りで選んでもらうのはもちろん、効用をもとにして選んでみるのも楽しいかもしれませんね。自分の機嫌は自分で取れなんて言葉もありますが、気分を香りに任せるのもいいかもしれません。

他人に見せたいタオル

タオルはその人の生活の写し鏡のようなものだと思っています。日用品という枠の中であっても、特にセンスや美意識、こだわりが特に反映されるアイテムのように感じていて、その人の生活ぶりが分かるようなものだと思います。意識にして統一している人、こだわりなく雑多にまとめている人、いろんな人がいるかと思いますが、今年はタオルにこだわってみるのはどうでしょう。例えば〈SHINTO TOWEL〉の「YUKINEシリーズ」。吸水性が高く、キュッキュッとした触感が特徴的なタオルで、他のブランドでは味わうことの出来ない拭き心地を体験することが出来ます。カラーバリエーションも豊富で、何より雪のように淡いパステルカラーが愛らしいです。「フェイスタオル」「バスタオル」以外にも幅広く展開しているので、このシリーズで一式揃えるが吉です。

困ったときのプロ任せ

どんなに悩んで考えてもプロには敵わないという事で、全くその通りなのですが、この文脈で言うと〈とみおかクリーニング〉の「洗剤」はこれ以上ないほど当てはまります。北海道にあるクリーニング屋が始めた洗剤のブランドである〈とみおかクリーニング〉は、プロが作ったプロの洗剤という訳。洗浄力の高さはもちろんの事、溶け残りのことも配慮されているなど、ユーザーである我々アマチュアにも優しい仕様になっており、目の付け所がさすがプロだと感じざるを得ません。個人的には、さくらの木を使った「洗濯板」を推しています。見た目も可愛いし、これで洗濯すれば服にも愛着が沸いてくるはずです。

安心感を身に纏う

肌に近いものこそ良いものを選びたい。まあ肌に近くなくても良いものを選びたいのですが、特にそう感じるのは、やっぱり肌に近い分安心感を求めてしまうからなのでしょうか。こと安心感という話で言うと〈NETENE.〉の右に出るものはいないと思います。ニットの産地である大阪府泉大津市に工場があり、国内で丁寧にされたリラクシングウェアは、日常使いできる“本物”かと。リラクシングウェアって流行物なので、最近よく見かけますがただサイズがデカいだけだったり、ゆるゆるのシルエットだったり、まぁ確かにリラックスではあるけど、これはな~って思うものが多いですが、その点〈NETENE.〉の商品はほどよいリラックスというか、そのバランス感が絶妙なのです。これは外でも胸を張って着る事の出来るやつですよ、非常におすすめです。

Text & Photo:
宮﨑涼司

人一倍、服が好きなCRAHUGのジャーナル担当。給料のほとんどをファッションへ投資する。好きなメディアは「AWW MAGAZINE」と「NEUT MAGAZINE」。

Date: 2023.02.14

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