ー創業は何年ですか? 【高橋】創業は1970年になります。扉や家のドアのような建具を作ることから始まったと聞いてます。そこからいろいろな細かな建具を作っていくにつれて、繊細な技術が得意になったので組子細工が主になったみたいです。

ー組子細工ってどんな技術なんですか? 【高橋】簡単に行ってしまえばネジを使わずに木を組んで模様にする技術です。身近なもので言うと障子の格子の部分も組子細工が使われています。 ーなんだかパズルみたいですね 【高橋】そんな感じですね。普通のパズルと違うのは何十年と人が使うものですし、扱っている素材が木なので作る季節や湿度によっては縮んだり膨れたりするんですね。そんなことも考えながら0.1mm単位で調整しながら計算して組んでいくのが組子細工です。 ーそんな高橋木工所がアクセサリーブランド〈Takamo〉をはじめたきっかけをお聞かせください。 【高橋】言ってしまうと、仏壇って何世代にもわたって使われるものなんで、新規のお客さんがあまりいらっしゃらないんですよね。僕が工場を継いだときには正直あまり業績もよくない状態でして、これからの世代でも仏壇が受け継がれていく確証もないですよね。さあどうしようってなった時に、組子細工の緻密な技術が活かせて、幅広い年代の方に身につけてもらえるアクセサリーはどうだろうと思い、〈Takamo〉を始めました。

ーそうなんですね。〈Takamo〉の特徴はずばりどんなところにありますか? 【高橋】まず素材から説明しますと、昔から仏壇に使われている黒檀や紫檀を使っています。楽器やチェスの駒にもよく使われるほど丈夫な木材です。そんな特別な木材を金属と組み合わせているのがうちの独自のポイントです。もちろん木材は天然のものなので、全く同じ木目というものがないので「世界にひとつだけのアクセサリー」であるところも魅力の1つかもしれないですね。 ーオンリーワンのアクセサリーって惹かれます。アクセサリーを作り始めて印象に残っている出来事はありますか? 【高橋】アクセサリー、特に指輪を作り始めてから、エンゲージリングだったり結婚指輪だったりでお話をいただくことがあるんですけど、その中でも外国の方からの注文が特に印象深かったです。普段はファッションにはあまり興味がないけど、木の素材が使われていて、毎日自然な感じで身につけれるものならと思って頼んでくれたようです。〈Takamo〉のアクセサリーは性別や年齢はもちろん、ファッションに興味がない人にも届いてほしいという思いが込められているのでとても嬉しかったです。

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ー木と金属のアクセサリー。珍しい組み合わせですがおすすめのお手入れ方法などありますか? 【高橋】木の部分には撥水加工をかけてあるので、ある程度の水、お手洗いなどは気にせずにお使いいただけます。金属部分特にシルバーなんかは木と一緒で経年変化する素材ですので、ビンテージのようになるまで育ててもいいですし、ホームセンターにある金属磨きで磨けばあっという間にピカピカになりますよ。

Text & Photo:
田副太一

独自のセンスが光るカメラワークとユニークなキャラクターが癖になる、CRAHUGの撮影・イベント担当。毎週火曜日に映画を見行くのがライフワーク。写真は愛犬のハル。

Date: 2022.08.22

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