先日行われた大丸札幌店でのCRAHUGのイベント。有難いことに沢山のお客様にご来場いただき、CRAHUGの商品の魅力を直接お伝えすることが出来ました。当イベントの中でも、ひときわ人気だった〈aito製作所〉の「グレイズワークスシリーズ」。今回の記事では、このシリーズの人気の裏側を簡単に紹介していきます。

釉薬の重なる美しさ

グレイズワークスシリーズを実際に購入していただいたお客様の声を聴いていると、やはりこの色味と表情に惹かれたというお客様が多くいらっしゃいました。徐々にフェードしていくグラデーションの色味と、釉薬の透明感のある表情、この2つが他の食器では味わうことの出来ない、このシリーズならではの特徴だと思います。

「そもそも釉薬って何?」という話ですが、簡単に言うと陶磁器を覆うガラス質の膜のことを指します。この釉薬をまとわすことで強度が増したり、ガラスのような表面感に仕上がったり、鮮やかな色味を表現したりすることが出来るのです。製法によってそもそも釉薬を使用しない作り方もあり(それが器の個性に繋がるのですが)、釉薬自体にも多種多様な種類があり、用途に合わせて使用されているのです。今回の「グレイズワークスシリーズ」では、ガラスのようなツルっとした表面感に仕上げるために、この釉薬が用いられています。

そしてこのシリーズでは、独自に調合された釉薬を使用しています。この独自の釉薬を丁寧に塗り重ねることで唯一無二の質感で、まるでヴィンテージのようなテイストになるのです。職人による丁寧な仕事と、窯の中で起こる微妙な温度変化によって、釉薬の色や質感、模様、風合いなど1つ1つが異なる、世界に一つだけの特別な商品が生まれるという訳です。

自分用にもプレゼントにも

個人的に色の展開が多いのも嬉しいポイントだと思います。「マグ」はなんと6色展開という手厚さ(!)選ぶ楽しみがあるのは嬉しいですよね。優柔不断な方にはしんどいかもしれませんが、1コ¥1,100(税込)という手に取りやすさなので、迷ったらとりあえず気になる色を買ってみるというのも良いかもしれません。「マグ」の色味に合わせて「プレート」「ボウル」も選んでいただくのもおすすめしています。「プレート」「ボウル」は3色展開なので、色味を揃えたい方は注意してくださいね。

またマグとトレーが2つでセットになっている「ペアマグ&トレー」やカップ・ソーサー・トレーが2つずつ入っている「カフェセット」なんてものもあります。例えば、新生活を始めた方に、同棲を始めたカップルに、プレゼントと喜ばれるはずです。いわゆる”引出物的な器”って仰々しくてなかなか使う場面が想像できませんが、このシリーズなら気負わず、普段の生活で使えそうですよね。

ご紹介してきた「グレイズワークスシリーズ」。販売開始してから多くのお客様にご好評いただいています。期待を裏切らないシリーズですので、ぜひ。

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  • 株式会社アイトー

    株式会社アイトー

    まだ戦後の混乱が残っていたであろう頃、当社は“やきものの街 瀬戸”にて産声をあげました。瀬戸と東京の六本木を拠点とし、当社の黎明期を支えた先達たちは至るところへ大八車を引いてうつわを運んだそうです。以来、60年あまり…いろいろな時代の波に揺られながらも、私たちは作り手と売り手を繋ぐ役割を担ってきました。瀬戸の地では作り手と共にモノづくりに取り組み、六本木の地では全国から優れたモノを取り揃え、売り手や使い手のニーズに応えられるよう努めてまいりました。現在、当社は瀬戸・東京・大阪・札幌と拠点も広がり、取り巻く環境も日々変化していますが、祖業であるうつわの扱いを中心にダイニングやキッチンで使うモノへと品揃えを広げつつ、使い手の方々が描く素敵なライフスタイルをモノを通じて実現するコトを目指しています。これからも私たちは常にモノへのこだわりを大切にする一方、変えてはいけないコト、変えるべきコトを見極めながら、社会から必要とされる存在であり続けたいと思っています。

Text & Photo:
宮﨑涼司

人一倍、服が好きなCRAHUGのジャーナル担当。給料のほとんどをファッションへ投資する。好きなメディアは「AWW MAGAZINE」と「NEUT MAGAZINE」。

Date: 2022.11.13

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